歴史・民俗

ヒガンバナ探訪録

ヒガンバナ探訪録

有薗 正一郎 著

A5判/並製 114頁(カラー口絵8頁) ISBN978-4-86333-118-1 C0039
本体価格1,200円+税 4.4.2017刊

秋の彼岸のころ、人里を鮮烈な色に染めるヒガンバナ。曼珠沙華とも呼ばれるこの花は、はるか縄文晩期に中国の長江下流域から水田稲作農耕文化を構成する要素のひとつとして日本列島へ渡ってきた後、雑草となり2500年を謎に包まれ生きてきた。著者はその特徴を貴重な「指標」として再発見し、愛知県豊川流域において自生地調査をおこない、その成果をもとに環東シナ海地域のヒガンバナ探訪を長年続けてきた。本書はこの雑草に魅せられた練達の地理学徒によるヒガンバナ世界への招待である。


有薗 正一郎(ありぞの・しょういちろう)
1948年 鹿児島市生まれ
1976年 立命館大学大学院文学研究科博士課程を単位修得により退学
1989年 文学博士(立命館大学)
現職 愛知大学文学部教授

著書
『近世農書の地理学的研究』(古今書院)、『在来農耕の地域研究』(古今書院)、『ヒガンバナの履歴書』(あるむ)、『農耕技術の歴史地理』(古今書院)、『喰いもの恨み節』(あるむ)『薩摩藩領の農民に生活はなかったか』(あるむ)、『地産地消の歴史地理』(古今書院)

翻刻・現代語訳
『江見農書』(あるむ)

研究分野
地理学。農書類が記述する近世の農耕技術を通して地域の性格を明らかにする研究を半世紀近く続けてきた。
ヒガンバナ研究は日本の農耕の基層を模索するためにおこなっているが、道楽でもある。毎年9月後半はヒガンバナを求めて日本列島の内外を歩いている。

目次

序 章 ヒガンバナは不思議な花

第1章 ヒガンバナの履歴書

第1節 ヒガンバナの1年
 第2節 ヒガンバナは食用植物だった
 第3節 ヒガンバナはどこに多く生えているか
 第4節 ヒガンバナの不思議を解いてきた学問分野
 第5節 ヒガンバナが生える水田の畔にはほかの雑草が生えにくい
 第6節 ヒガンバナはなぜ人里だけに自生しているのか
 第7節 童話と歌謡曲はヒガンバナをどうイメージしているか
 第8節 ヒガンバナの不思議への7つの答
 第9節 ヒガンバナに関する史料

◆話の小箱1 ヒガンバナとの出会い

第2章 ヒガンバナが日本に来た時期

 第1節 作業仮説の設定
 第2節 豊川流域におけるヒガンバナの自生面積の計測法と自生地の分布
 第3節 集落成立期の推定法と集落の分布
 第4節 ヒガンバナの自生面積と集落成立期との関わり
 第5節 豊川の中下流域におけるヒガンバナの自生面積と集落成立期との関わり
 第6節 豊川中流域の2集落におけるヒガンバナの自生地
 第7節 ヒガンバナが日本に来た時期

◆話の小箱2 あなたもヒガンバナの自生面積を測ってみませんか

第3章 ヒガンバナが日本に来た道

 第1節 稲作農耕が日本に来た道
 第2節 ヒガンバナが日本に来た道

◆話の小箱3 中国長江下流域の人々もヒガンバナを好ましく ない名で呼んでいる

第4章 『和泉国日根野村絵図』域のヒガンバナの自生地分布

 第1節 『和泉国日根野村絵図』域でヒガンバナの自生面積を計測した理由
 第2節 目的と方法
 第3節 『和泉国日根野村絵図』域のヒガンバナの自生地分布
 第4節 ヒガンバナの自生地分布と開発過程との関わり
 第5節 まとめ

◆話の小箱4 ヒガンバナ調査時の不思議な体験

第5章 豊橋におけるタンポポ・ヒガンバナ・セイタカアワダチソウの自生地分布
     および面積と土地利用との関わり

 第1節 目的と方法
 第2節 自生面積の計測手順と調査結果の検討
 第3節 3種類の草本の自生地分布と自生面積
 第4節 3種類の草本の自生地と土地利用との関わり
 第5節 おわりに

◆話の小箱5 佐々木高明先生のつぶやき

 

終 章 ヒガンバナとのつきあい方

対日協力政権とその周辺

愛知大学国研叢書第4期第1冊

対日協力政権とその周辺 ──自主・協力・抵抗

愛知大学国際問題研究所 編

A5判/並製 336頁 ISBN978-4-86333-120-4
本体価格3,000円+税 3.15.2017刊

日中戦争時期を中心とした対日協力と抵抗の諸相を、一次史料の検討から再評価。
植民地朝鮮、満洲国、臨時政府、冀東政府、北京、上海、維新政府、抗日の山東根拠地、植民地台湾、そしてタイ。
従来の傀儡政権論にとどまることなく、20世紀のアジア太平洋史に新たな視角を提示する。

編集代表:三好 章

目次

植民地期朝鮮における親日派の民族運動──朴勝彬の自治運動・生活改善運動を中心に 三ツ井 崇

満州国建国工作と金井章次の民族協和論 森 久男

対日協力政権下の日本人顧問、官吏・職員に関する制度的変遷
──「満洲国」・中華民国臨時政府・中華民国維新政府について 小笠原 強

一九三〇年代中期華北における日本の電力開発──灤河水力発電所建設計画を例に 広中一成

日中開戦前後の中国将来構想──張鳴の「五族解放」「大漢国」論

関 智英

日本占領下華北における欧米キリスト教会と新民会の相克 菊地俊介

維新政府の対日交流──中小学教員訪日視察団の見たもの 三好 章

山東抗日根拠地における通貨政策 馬場 毅

台湾文化人における「抗日戦争」 黄 英哲

日本の宣伝活動への対応にみるタイ政府の自主・従属・抵抗 加納 寛

近代日中関係史の中のアジア主義

愛知大学東亜同文書院大学記念センター叢書

近代日中関係史の中のアジア主義 東亜同文会・東亜同文書院を中心に

馬場 毅 編

A5判/上製 176頁 ISBN978-4-86333-122-8 C3022
本体価格2,500円+税 3.15.2017刊

目次

序説 馬場 毅

第1章 日本と「興亜」の間──近衛篤麿と東亜同文会の「支那保全」を巡って 栗田尚弥

 はじめに
 1 「支那分割」論の隆盛と世論の驕慢化
 2 近衛篤麿の「同人種同盟」論と東亜同文会の設立
 3 義和団事件(北清事変)と「支那保全」決議
 4 〈文化重点主義〉的「興亜」団体から体制内的「興亜」団体へ
 5 〈領土保全〉体制下の東亜同文会
 6 日本と「興亜」の狭間で──むすびにかえて

第2章 東亜同文会のアジア主義について 馬場 毅

 はじめに
 1 義和団事件期における連邦保全論
 2 東亜同文会の事業
 3 中国保全論の削除
 4 辛亥革命直後の南北分割論
 5 満蒙独立論と中国保全論の再提起
 6 日中同盟論
 7 21カ条要求と袁世凱の帝政運動
 8 「対支意見書」と日中同盟論
 9 日中共存論
 おわりに

第3章 宮崎滔天と孫文の広州非常政府における対日外交
     ──何天炯より宮崎滔天への書簡を中心に 李 長莉(佃隆一郎訳)

 はじめに
 1 何天炯と宮崎滔天
 2 孫文政権及び対日外交への関心
 3 孫文との面会と「民間外交使節」
 4 結 語


第4章 孫文支援者・山田純三郎の革命派への関与とその実態について
     ──1920年代、革命派の広東省の資源開発を目指す動きを中心に 武井義和

 はじめに
 1 翁源水電開発計画
 2 含油頁岩開発計画
 おわりに

第5章 東亜同文書院中の台湾籍学生と林如堉、呉逸民両人の 戦後の白色テロ体験
    許雪姫(朝田紀子訳)

 はじめに 
 1 先行研究と関連資料
 2 同文書院の台湾人学生 
 3 白色テロ事件で災難に遭った同文書院の学生──林如堉、呉逸民 
 4 結 論 

第6章 東亜同文書院の「復活」問題と霞山会 堀田幸裕

 はじめに 
 1 東亜同文会の解散と東亜同文書院大学の閉校 
 2 霞山倶楽部の設立と初期の事業内容 
 3 霞山ビルの竣工と事業基盤の安定化 
 4 東亜学院設立と内外の政治情勢の波及 
 5 貿易大学との連携構想とその挫折 
 おわりに 


あとがき

索引

書院生、アジアを行く

愛知大学東亜同文書院大学記念センター叢書

書院生、アジアを行く 東亜同文書院生が見た20世紀前半のアジア

加納 寛 編

A5判/上製 286頁 ISBN978-4-86333-121-1 C3022
本体価格3,000円+税 3.15.2017刊

目次

第1部 総論

 第1章 東亜同文書院生の大調査旅行における辺境地域調査 藤田佳久

 第2章 満洲地域史研究における『東亜同文書院大旅行誌』の史料的価値 荒武達朗

第2部 北方の大調査旅行

 第3章 明治末期における東亜同文書院のモンゴル大調査旅行 リジトクトフ(烏力吉陶格套)

 第4章 書院生の内モンゴル中部の商業経済調査について 暁 敏

 第5章 内蒙古自治区赤峰市街地の都市構造 ──1910、20年代と現在の比較 高木秀和

第3部 南方の大調査旅行

 第6章 四川の黒水チベット族と「猼猓子」伝承 松岡正子

 第7章 『大旅行誌』の食記述にみる書院生の心情変化 ──「雲南ルート」選択の意義を探る 須川妙子

 第8章 『大旅行誌』の思い出に記された香港 ──大正期の記述を中心に 塩山正純

 第9章 書院生、東南アジアを行く!! ──東亜同文書院生の見た在留日本人 加納 寛

第4部 日本の勢力圏における大調査旅行

 第10章 書院生のまなざしに映る20世紀前半満洲地域の日本人 荒武達朗

 第11章 大調査旅行における書院生の台湾経験 ──“近代帝国”を確認する営み 岩田晋典

 第12章 日本統治下の朝鮮半島へ入った大調査旅行の書院生たち
      ──彼らの意識と経験を中心に 武井義和

宝暦治水と平田靱負

宝暦治水工事竣工260周年記念出版

宝暦治水と平田靱負 史実と顕彰の歩み

中西達治 著

四六判/並製 314頁 ISBN978-4-86333-100-6
本体価格2000円+税 2015.7.24刊

第一部
 「宝暦治水」工事の実体は、一体どのようなものだったのか。これまでの知見を踏まえて、工事内容・工法をめぐる幕府側役人と薩摩藩側との遣り取り、水流の変更にともなう地元民との確執、難儀する資材の調達や総工費三十万両余の資金繰り、さらに疫病の流行と人員の補填などの悪条件が重なるなかでの工事完遂までの全体像を跡づけ、江戸時代における治水工事の評価を検証する。また、「平田家系図」「島津藩記録」等に記された内容から、総奉行平田靱負の最期を読み解き、靱負の墓に纏わる口碑や後代に流布する「靱負切腹説」の誤解を説く。
第二部
 明治三十三年(一九〇〇)四月二十二日、木曾三川分流成工式と宝暦治水之碑の建碑式が行われた。この宝暦治水犠牲者の慰霊と顕彰に到る経緯を、「治水雑誌」(明治二十三年(一八九〇)創刊)や、顕彰活動に奔走した西田喜兵衛(『濃尾勢三大川宝暦治水誌』明治四十年(一九〇七))等の文献に基づいてその動向を追う。付録資料として『木曾長良揖斐三大川薩摩普請実跡図』に描かれた風景画のなかに、西田の「義士顕彰」への個人的な心情と「宝暦治水」への認識を読み取る。
第三部
 宝暦治水碑建立後の「義士顕彰」運動を先導したともいえる岩田徳義の活動と著作(『宝暦治水工事薩摩義士殉節録』明治四十五年(一九一二))から、第一回薩摩義士顕彰講演会(同年)にはじまり、平田靱負に対する贈位(大正五年(一九一六))運動や演劇・浪曲などの普及活動をとおして「薩摩義士」が全国的に波及し、物語化されていく過程を捉える。付録資料に『薩摩義士之偉業』(大正九年(一九二〇)海津郡初版発行)の変遷を記す。

「あとがき」より

 平成二十一年(二〇〇九)、平田家に伝わる文書類等が新たに発見された。新出資料からは靱負の父正房以後明治・大正にいたる平田家一族の動静を知ることができる。これらの資料を紹介しつつ、「平田家系図」にみる改名・相続の手続きから一族の嫡流系譜を辿り、「平田家位牌帳」(翻刻)等は平田家の祭祀の歴史を物語る貴重な資料となっている(第四部)。
 残された資料に基づいて整理した結果として、これまでいわれてきたことがらと異なる内容も多いかと思うのだが、本書がことがらの真実を見極め、顕彰活動を未来へつなぐための手がかりになればと思っている。

中西達治
1939年、岐阜県に生まれる。1962年3月、名古屋大学文学部卒業。現在、金城学院大学名誉教授 宝暦治水史蹟保存会会長 秋月悌次郎顕彰会顧問。著書、『太平記論序説』(1985年 桜楓社)『教室で文学を読む』(1991年 三省堂)『太平記の論』(1997年 おうふう)

目次

第一部 ── 江戸時代の治水政策と宝暦治水

第一章 木曾三川下流域の地勢と治水

第二章 宝暦治水

第三章 平田靱負の最期

第四章 宝暦治水の犠牲者

第五章 「宝暦治水」以後の経過

第二部 ── 宝暦治水之碑と西田喜兵衛

第一章 顕彰活動の始まり 

第二章 記念碑の建設 

第三章 宝暦治水之碑

第四章 成戸の三川分流成工式と油島の式典 

第五章 『濃尾勢三大川宝暦治水誌』

付録『木曾長良揖斐三大川薩摩普請実跡図』

第三部 ── 薩摩義士の創出

第一章 岩田徳義

第二章 第一回薩摩義士顕彰講演会

第三章 宝暦治水の物語

第四章 史実の確認と物語化

付録『薩摩義士之偉業』の歩み

第四部 ── 平田家の祭祀と系譜

第一章 家の字は「正」

 ──平田靱負関係の新出資料 その一

第二章 平田家の祭祀と系譜を巡る問題

 ──平田靱負関係の新出資料 その二 

第三章 平田靱負嫡流家蔵「平田氏系図」を読む

第四章 平田靱負辞世の和歌

第五章 平田ハナの手紙

愛知大学公館100年物語

世紀を越えたドラマチックな物語

愛知大学公館100年物語
旧陸軍第15師団長官舎から「知のサロン」へ

愛知大学東亜同文書院記念センター 編

B5判/並製 55頁 ISBN978-4-86333-089-6 C0021
本体価格 926円+税 2015.3.30刊

2015年で104年を迎える愛知大学公館は、当初旧陸軍第15師団長官舎として建設された。本書は公館そのものだけではなく、その背景や時代環境にもふれ、一般の方にもわかりやすく書かれている。また、写真図版については、新村 猛氏をはじめとした写真家の作品や、ドイツ人建築家ラングリーガー氏の図面をベースとした豊富なものとなっている。

薩摩藩領の農民に生活はなかったか

薩摩藩領の農民に生活はなかったか

有薗 正一郎 著

A5判/並製 88頁 ISBN978-4-86333-086-3 C1061
本体価格 800円+税 8.2.2014刊

近世中頃から近代にかけて、薩摩藩領の農民は重い貢租と商品作物の作付強制と役人の経費負担などの収奪を受けて、「生存はあったが、生活はなかった」と言われてきた。しかし、現実には農民は近世に遡るハレの日の諸行事を継承するなど生きる楽しみに彩られた「生活」を営んでいた。このかけ離れた状況を矛盾なく結び合わせる鍵は、農民がサツマイモを主食材に組み込んだことであるとの仮設を提起し、サツマイモ作の普及と農民の暮らしとの関わりを、土地利用の復元作業や営農技術書・紀行文の記述を拾って検証した、視野の拡大を促す書。

主な内容

はしがき

第一部 薩摩藩領の耕作技術と農民の暮らし研究の展望

  1 問題の所在
  2 「『列朝制度』巻之四 農業」の耕作技術
  3 作業仮説
  4 近世後半の耕作技術と農民の暮らし
  5 近代の耕作技術と農民の暮らし
  6 田畑の所在地を復元する
  7 研究の展望

第二部 「『列朝制度』巻之四 農業」の翻刻・現代語訳・解題

  翻刻・現代語訳
  解題

あとがき

索引

堀川

名古屋の《堀川》には こんな歴史があった!

堀川 歴史と文化の探索

伊藤正博・沢井鈴一 著

A5判/並製 410頁 ISBN978-4-86333-083-2 C0025
本体価格 2000円+税 2014.6.1刊

名古屋城とともに誕生し、街や人々の暮らしに合わせて、その姿を変えてきた堀川。用水、舟運、産業、娯楽、災害など堀川の多彩な面を、歴史の歩みと読切りの物語にまとめ、写真・図版・脚注を使って興味深く描き出す。[詳細な堀川年表を掲載]

「あとがき」より

堀川文化探索隊が活動を始めてすでに十三年がたった。これまでの活動のなかでの見聞をもとに、堀川が歩んできた歴史と周辺におけるエピソード等をまとめてみた。その過程で、まさに堀川の歴史は名古屋の歴史であり、名古屋の歴史は堀川の歴史であると、一層強く感じるようになった。第Ⅰ部歴史編は今回新たに書き下ろし、時の流れとともにその時代の激浪に翻弄され変貌してゆく堀川の姿を見つめてみた。第Ⅱ部の文化探索編は毎月おこなっている探索隊の活動の際に配布したレジュメを再編集し、上流から水の流れにしたがって下りながら、沿川での出来事を一話読切りの物語として紹介している。
主な内容

[第Ⅰ部]堀川の歴史

【江戸期】 堀川の開削 築城と堀川 堀川七橋 御普請総奉行福島正則 お城の危機 通航を取り締まる御船御番所 名古屋の大動脈堀川 東岸は材木の町、西岸は蔵の町 堀川と人々の暮らし ほか

【明治期】 明治維新後の名古屋 士族の困窮、農民の困窮 黒川の開削 熱田港の整備 犬山と名古屋を結ぶ舟がゆく 大きな足跡、黒川治愿 新たな息吹、産業の勃興 航路の維持と限界、名古屋港の築造 賑わいは伝馬橋から納屋橋へ ほか

【大正期】 発展した名古屋の玄関口納屋橋 水面を埋め尽くす筏 高まる堀川改修の機運 汚濁が進む堀川 ほか

【昭和期】 中川運河開削 黒川の改修、新市街地の水害を減らせ 悪臭を発散し汚滓を浮流する堀川・新堀川 日本初の新処理方式、堀留・熱田下水処理場の建設  軍需産業の町、名古屋へ  飢餓からの脱出、巨大井戸の掘削  伊勢湾台風来襲 ほか 【平成期】浄化をめざして、さまざまな取り組み  堀川を再び、立ち上がる人々 ほか

[第Ⅱ部]堀川文化探索

明治の技術を伝える産業遺産・庄内用水元杁樋門 三階橋に農民集結、理不尽な地租は呑めぬ 川の下を流れる川を舟が行く、矢田川伏(ふせ)越 マダム貞奴の川上絹布 べか舟が運んだ荷物 日本有数の製糸工場・原名古屋製糸所 吹上御苑のモデル・御深井の庭 花の名古屋の碁盤割 白壁・石垣の続く道四間道 五万人以上が押し寄せた納屋橋渡り初め 世界は我が市場なり・旧加藤商会ビル キリシタンの悲哀、堀川の長屋 大久保利通暗殺未遂と名古屋電燈 紫川にはまる・大須旭廓 戦前からの唯一の飾り板・岩井橋 名古屋のロンドン塔・松重閘門 堀川端わらべ歌と森の台地、古渡・金山 船乗守護の住吉神社、文人墨客の沢の観音 男踏歌の列がゆく熱田神宮 嗚呼六月九日・愛知時計 シーボルトと圭介の出会い・七里の渡し

[第Ⅲ部]堀川年表 主な参考文献

北区

北区 歴史と文化探索トリップ [新版]

伊藤正博・沢井鈴一 著

A5判/並製 282頁 ISBN978-4-86333-078-8 C0025
本体価格 1800円+税 2014年4月18日発行

「尾張名古屋は城でもつ」と歌われた名古屋は、お城とともに誕生した四百年の歴史ある町である。名古屋市北区はそれより遥かに古い歴史をもち、物部氏ゆかりの神社や源平合戦で活躍した安食重頼、南北朝時代の武将石黒重行らの足跡を辿ることができる。また城下町に農産物を供給してきた共同体意識の強い世界には流鏑馬、おまんとう、尾張万歳、獅子芝居などの神事芸能が息づいていた。一見地味な北区を「現地を歩く」堀川文化探索隊の著者たちが踏査行を重ね、一話読切りの形で掘り起こしたユニークな地域発見の書。

主な内容

志賀の里……稲置街道……柳原・土居下……下飯田界隈……杉村界隈……下街道……上飯田界隈……川中三郷……味鋺界隈……如意界隈……大我麻・喜惣治

[北区探索MAP]
参考文献

道元禅師伝記史料集成

道元禅師伝記史料集成

吉田道興 編著

B5判/上製函入 906頁 ISBN978-4-86333-072-6
本体価格20,000円+税 2014年1月26日発行

本書は「道元禅師の伝記」に関する応永年間(1394~1428)から江戸末期弘化四年(1847)までの文献史料[例外的に対比文献として明治三十九年刊行や昭和十九年写本も若干含む]合計六十三本を、内容・形式を軸に成立順を加味して「対照表」という形に集成したものです。推奨の辭は、河村孝道 駒澤大學名譽教授。

著者について
1942(昭17年)、東京に生まれる。北海道芦別市禅法寺元住職。駒澤大学仏教学部卒業、同大学院博士課程満期退学。現在、愛知学院大学教養部客員教授。

無住

示寂七百年を経て、いま無住の思想を読み直す。

無住 研究と資料

小島孝之 監修 長母寺開山無住和尚七百年遠諱記念論集刊行会 編

A5判/上製/函入 734頁(カラー口絵6頁)CD-ROM付 ISBN978-4-86333-048-1
本体価格15,000円+税  2011.12.1刊

鎌倉という仏教各宗派が勃興した時代に、幅広い仏教の知識を学んだ僧—無住。
その汎宗派的思考は、仏教説話として知られる『沙石集』や『雑談集』などの著作に結実している。本書には、仏教思想の主著である『聖財集』についての論考も多く所収し、今後の無住研究はもとより、仏教思想研究にも役立つであろう。
付録CD‐ROMには道木本『沙石集』全文をカラーで収録。

小島孝之「監修を終えて」より

無住は新しい宗派の開祖になったわけではなく、宗派史的な記述に偏りがちな仏教史の中では、取り立てて扱われることもあまりなかった。しかし、中世日本人の宗教観を民衆的な視点から見直そうという気運の起りつつある現代においては、無住はとりわけ重要な位置を占めることになるに違いない。
目次

緒 言・・・・・・長母寺住職 川辺陽介

【研究篇】

無住略伝・・・・・・小島孝之

遁世と兼学・兼修──無住における汎宗派的思考をめぐって──・・・・・・近本謙介

無住の方便思想における方・時・機・・・・・・菅 基久子

中世神道の形成と無住・・・・・・伊藤 聡

無住と武家新制──『沙石集』撫民記事の分析から──・・・・・・小林直樹

無住の正直──正直覚書──・・・・・・伊東玉美

無住と病──臨終行儀的視点から見た看取りを中心に──・・・・・・筒井早苗

無住における和歌──『沙石集』の増補改訂と詠歌活動──・・・・・・平野多恵

無住の作善活動と中条氏との交流・・・・・・山野龍太郎

無住と尾張万歳・・・・・・安田文吉

無住と梵舜本『沙石集』の位置・・・・・・加美甲多

『沙石集』における貧富・・・・・・平川恵実子

『沙石集』の道命和泉式部説話──読経道伝承から読み解く──・・・・・・柴 佳世乃

『聖財集』をめぐって──その位置付けと概観──・・・・・・末木文美士

『聖財集』の写本・・・・・・米田真理子

思想史からみた『聖財集』・・・・・・和田有希子

『聖財集』における無住の諸宗観・・・・・・高柳さつき

『聖財集』と「安穏」・・・・・・市川浩史

『類聚既験抄』における『沙石集』摂取についての覚書・・・・・・川崎剛志

『月庵酔醒記』と無住著作・・・・・・佐々木雷太

『沙石集』という〈名〉の踏襲をめぐって──『続沙石集』を中心に──・・・・・・吉田 唯

『沙石集』に於ける時代観と人間像──用語の分析試論──・・・・・・Hartmut O.Rotermund

Mujū Ichien and the Inclusivism of the Lotus Sutra
  (無住一円と法華経の汎宗派的思考)・・・・・・Robert E.Morrell

【資料篇】

新出『沙石集』大永三年写本について・・・・・・落合博志

新出平仮名本『沙石集』(道木本)の紹介・・・・・・土屋有里子

真福寺本『沙石集』の考察──「頸縊聖事」を中心として──・・・・・・土屋有里子

無住の見た風景を歩く──『沙石集』『雑談集』を手がかりとして──・・・・・・山田健二

無住道暁著作伝本一覧(奥書・識語集成)・・・・・・土屋有里子編

無住関係文献目録・・・・・・渡邉信和・佐々木雷太編


監修を終えて・・・・・・小島孝之

後 書・・・・・・長母寺住職 川辺陽介

16世紀世界史におけるトルコ勢力の諸問題

「大洋革命の世紀」を非ヨーロッパ現地資料から考察した古典的著作!

16世紀世界史におけるトルコ勢力の諸問題

W.E.D.アレン 著 尾髙晋己 訳

A5判/並製 142頁 ISBN978-4-86333-044-3
本体価格2,300円+税 2011.08.30刊

A.トインビーが『試練に立つ文明』において、世界の交易が「中央アジアの大草原の港から大西洋の海港へ突然に飛躍をとげた」と表現した16世紀、それは日本でも戦国時代と言われ戦争技術に革命が起きた世紀であり、ユーラシアの西からその技術をもたらした「大洋革命」は世界のコミュニケーションの回路を変革しつつあった。本書は、16世紀に転機を迎えた「オスマントルコ」が世界史の中心となって展開した歴史を、トルコやロシアなど当事国の資料を駆使して簡潔精確に描いたものであり、ブローデルの大著『地中海』の改訂版に影響を与えた古典的著作の初邦訳。

主な内容

はじめに

第1章 序

第2章 トルキスタン史における経済的な諸要素

第3章 「大洋革命」へのオスマンの対応

第4章 16世紀トルキスタンの危機

第5章 オスマン人とトルキスタン──ドン=ヴォルガ川運河建設計画

第6章 16世紀末,インド洋およびカスピ海におけるオスマン人

原注  付録 16世紀のオスマンのスルタンと主な諸国家の君主の系図

索引

扇の文化

扇が日本文化のなかでもつ多彩な機能とシンボリズム

扇の文化 愛知大学フォークライフ研究会

高橋 貴 編

A5判/並製 112頁 ISBN978-4-86333-043-6
本体価格1,000円+税 2011.3.31刊

折りたためる扇は、平安時代初め頃に日本で発明された。以来、扇は開閉できるため多様な形態と動作がとれることで、単にあおぐための道具ではなく、表現手段としても幅広く利用されることになった。扇面はキャンバスとなり、また神事、芸能などでも広く使用されている。扇はまさに「日本文化を象徴する道具」であった。本書ではこうした特徴をもつ扇文化のいくつかの側面を写真、図版を利用しながら説明し、すぐれて多義的で複能的な扇が韓国、中国、ヨーロッパへと伝播し別の意味作用を引き受けるにいたった姿から、比較文化的日本論への可能性をも展望する。

主な内容

カラー口絵

第Ⅰ部 日本の扇文化 高橋 貴

儀礼の中の扇……開帳詣 名所図会とは 円形の扇 豊饒の扇 祈る扇 他

道具としての扇……東山の春興 『枕草子』の扇 あおぐ 差し隠す 受ける 書く、描く 落語の源平盛衰記 遊ぶ 扇をつくる

第Ⅱ部 扇と扇面の東西比較へのスケッチ 河野 眞

はじめに:〈縮み志向の日本人〉論から

散見:日本と中国の扇と扇面

扇と日本文化:時空次元の変化をもたらす扇の開閉、そして西洋の扇へ

西洋文化の扇:閉じられた空間としての扇面とその背景のアーチ

扇にみる過剰なシンボルの日本文化

地方史・文化史・風俗史等に貴重な資料を提供する寺院日記 【全五巻完結】 発売中

豊橋市浄慈院日別雑記 5巻セット

豊橋市浄慈院日別雑記 I〜V

渡辺和敏監修 愛知大学綜合郷土研究所編


『豊橋市浄慈院日別雑記』は、三河国渥美郡羽田村(現在の豊橋市花田町)に所在する多聞山浄慈院で、文化十年(一八一三)から明治十九年(一八八六)までのあいだ三代にわたって書き継がれた、宗教的・世俗的活動を記した日記である。そこには、寺院としての諸行事のほかに加持祈祷の内容やそれによる入金額、農作業と日雇い賃、寺子屋としての業務やそれに対する祝儀内容、住職や下男の日常生活、その日常を支える諸買物品と物価が記され、年末には小作地の年貢や祠堂金貸付に関する記述も見られる。こうした日常的・年中行事的な事柄に加え、羽田村が吉田城下に隣接していたため、城下町であると同時に東海道の宿場でもあり、豊川舟運や信州・別所街道で奥三河や信濃国方面と通じ、伊勢国川崎との通船や三河・伊勢湾から外洋へ出る廻船の湊の所在地でもあった吉田の町域でのことや東海道筋のこと、あるいは「ええじゃないか」や吉田藩の藩主・藩士のことなどにいたる非日常的な出来事や風聞についても記してある。この貴重な資料を、愛知大学綜合郷土研究所による校訂作業を経て残存する日記のすべてを全五巻本に活字化し、文化史・地方史・風俗史・農業史・医学史等関係諸領域の研究に資するものである。
全5巻目次・解題・本文見本はこちらへ(pdf)


豊橋市浄慈院日別雑記

豊橋市浄慈院日別雑記 自 文化十年 至 天保十四年

渡辺和敏 監修 愛知大学綜合郷土研究所 編

A5判/上製/函 628頁 ISBN978-4-901095-85-3
本体価格11,000円+税 2007.3.31刊

多聞山浄慈院住職の1813年以降の日記 愛知大学綜合郷土研究所資料叢書 第9集。

豊橋市浄慈院日別雑記Ⅱ

豊橋市浄慈院日別雑記 Ⅱ 自 天保十五年 至 安政七年

渡辺和敏 監修 愛知大学綜合郷土研究所 編

A5判/上製/函 666頁 ISBN978-4-86333-002-3
本体価格11,000円+税 2008.3.31刊

多聞山浄慈院住職の1813年以降の日記 愛知大学綜合郷土研究所資料叢書 第10集。

豊橋市浄慈院日別雑記Ⅲ

豊橋市浄慈院日別雑記 Ⅲ 自 文久四年 至 明治五年

渡辺和敏 監修 愛知大学綜合郷土研究所 編

A5判/上製/函 548頁 ISBN978-4-86333-012-2
本体価格9,500円+税 2009.3.15刊

多聞山浄慈院住職の1813年以降の日記 愛知大学綜合郷土研究所資料叢書 第11集。

豊橋市浄慈院日別雑記Ⅳ

豊橋市浄慈院日別雑記 Ⅳ 自 明治六年 至 明治十四年

渡辺和敏 監修 愛知大学綜合郷土研究所 編

A5判/上製/函 558頁 ISBN978-4-86333-028-3
本体価格10,000円+税 2010.3.25刊

多聞山浄慈院住職の1813年以降の日記 愛知大学綜合郷土研究所資料叢書 第12集。

豊橋市浄慈院日別雑記Ⅴ

豊橋市浄慈院日別雑記 Ⅴ 自 明治十五年 至 明治十九年

渡辺和敏 監修 愛知大学綜合郷土研究所 編

A5判/上製/函 524頁 ISBN978-4-86333-042-9
本体価格9,000円+税 2011.3.25刊

多聞山浄慈院住職の1813年以降の日記 愛知大学綜合郷土研究所資料叢書 第13集。

亜同文書院 阿片調査報告書

愛知大学付属図書館蔵の霞山文庫の手稿本調査報告書を校訂編集!

東亜同文書院 阿片調査報告書

谷 光隆編  愛知大学東亜同文書院大学記念センター刊 発売=あるむ

A5判/上製/函入 624頁 ISBN978-4-901095-74-7 C3022
本体価格 15,000円+税 2007.4.10刊

愛知大学付属図書館が継承した霞山文庫の420冊の和綴じ稿本「東亜同文書院調査報告書」は、愛知大学の実質上の前身・東亜同文書院が実施した中国調査旅行の成果であり、革命前中国の姿を包括的に伝える希有なドキュメントである。本書はこれら稿本中から、中国近現代史に深刻な影響をあたえた「阿片」に関する調査報告を東洋史家である編者が校訂編集したもので、『阿片資料集成CD-ROM版』と姉妹編をなす貴重な資料集である。
解説・目次はこちらへ(PDF)

阿片資料集成 CD-ROM版

愛知大学が所蔵する霞山文庫から貴重な阿片文献資料をCD-ROMに集成

阿片資料集成 東亜同文会東亜同文書院 CD-ROM版

谷 光隆編  愛知大学東亜同文書院大学記念センター刊 発売=あるむ

C3022 B5判/上製/函入 ISBN4-901095-52-8 248頁+PDF形式資料CD-ROM
本体価格 18,000円+税  2005.5.15刊

中国現代史の重要問題である「阿片」に関する文字通り多種多様な資料を、中国調査研究機関・東亜同文会と上海に設立された教育機関・東亜同文書院が終戦までの47年間にのこした刊行物・編纂書等から博捜。問題が隠蔽されがちで確実な情報・資料に乏しい“負の歴史”の実像に迫る阿片資料2670余を検索可能なCD-ROM版に収録。当時におけるもっとも広範かつ持続的な調査成果として今日再評価の機運にある文献を校訂した労作である。

主な内容

『東亜同文会著録編刊 阿片資料集成』及び『東亜同文書院著録編刊 阿片資料集成』解説
収録文献一覧
収録文献解題
東亜同文会著録編刊 阿片資料集成目次
東亜同文書院著録編刊 阿片資料集成目次
阿片資料本文〔CD-ROM〕

江見農書

美作国の地域に根ざした初の農書を翻刻・現代語訳で紹介!

江見農書 翻刻・現代語訳・解題

有薗正一郎著(愛知大学文学部教授・地理学)

A5判 82頁 ISBN978-4-86333-018-4 C1061 
本体価格 800円 2009.11.17刊

美作国江見(岡山県美作市)という盆地の集落で文政七(一八二四)年頃に著された本書は、営農経験を積み新知見にも接していた著者が、その技術を同郷の人々に普及するべく残した、当時の情報を豊かに含む一次農書である。有用樹木の植樹要領、工芸作物を中心とした農作物の耕作技術、施肥の方法や時期が細かく記されており、貴重な資料価値をもっている。研究者はじめ関連の方々に翻刻と現代語訳・注を付して提供する。

主な内容

植樹の要領

農作物の播種植付け適期一覧

農作物の耕作技術

イネ ムギ コムギ ダイズ ワタ ダイコン アブラナ ソバ アワ ゴマ ソラマメ エンドウ アズキ ナス ウリ キュウリ スイカ ユウガオ カボチャ サツマイモ ニンジン ゴボウ ショウガ チャ 芽チャ タバコ アイ ベニバナ 豆をとるササゲ 長ササゲ ブドウアズキ チシャ ミズナ ヒエ サトイモ カラシナ 蛇形イモ ネギ類 タカキビ イナキビ トウモロコシ ナタマメ シソ コンニャク ホオズキ ヒョウタン イグサ

肥料の部

諸品目名と諸作物名一覧

訳注 解題

喰いもの恨み節

20世紀後半の庶民の食体験を語る痛快随筆集

喰いもの恨み節

有薗正一郎著

B6判 188頁 ISBN978-4-86333-007-8 C0095
本体価格 1,200円+税 2008.8.2刊

終戦直後の食料難のなごりを体験しながら育った著者が、幼少期を過ごした「喰うものがない」昭和20年代から、高度成長期、飽食の時代をつらぬいて持続する「喰いもの」への恨みと感謝を吐露した快著。
「この本は私の餓鬼人生の記録です。“こんな人生もあったのか”と思っていただければさいわいですし、また 20世紀後半を生きた庶民の食体験として読んでいただければ、もっと幸せです」──本書より。

主な内容

昭和二〇年代後半 サトウキビ/花パン/小粒のジャガイモ/二個一円のキャラメル/パチンコ屋の羊羹/マッカーサーのタケノコ/伊集院饅頭 他

昭和三〇年代前半 ダイヨウショク/ダイコンの千切り入り味噌汁/カボチャガライモ/アイスキャンデー/金生饅頭/ツバナ/トンカツ/納豆/卵/ロバのパン 他

昭和三〇年代中頃 ゼンザイ/バナナさん/カレーライス/タマネギのアンカケ/カッパンダゴ/田舎のボタモチ/即席ラーメン/かき氷 他

昭和三〇年代後半 魚肉ソーセージ/ジェットパンとシンコム三号/アイスボンボンとアイスマンジュウ

昭和四〇年代 絹ごし豆腐/ビフカツ/クジラ肉/キャベツの葉の行方/ハムサラダ/イワシのテンプラ/ハモのフライとバウムクーヘン/ブタミソ/カツオのセンジとハラガワ 他

昭和五〇年代以降 プリン/三ババ飲み屋の結氷刺身/ベトナムの喰いもの三題/アッサムのオカラフライ/イギリスのフィッシュアンドチップス/酒の肴 他

入門 歴史教育

歴史科教師をめざす人々におくる歴史授業の具体像とノウハウ 好評重版!

入門 歴史教育 授業づくりの視点と方法

別所興一・鳥山孟郎編
鬼頭明成・木村宏一郎・鳥山孟郎・波多野淑子・別所興一・堀崎嘉明・松本通孝・村瀬克己・安井俊夫 著

A5判 162頁 ISBN4-901095-73-0 C1020
本体価格 1,500円+税 2006.9.9刊

歴史は人類の英知を集積し、その未来の姿を映し出す大きな“鏡”である。ところが今日、歴史は人々のナショナルな意識をかきたて、もっぱら“国益”奉仕に利用されかねない危機にさらされている。本書は、中学・高校の現場で歴史教育に長年携わってきた9人の著者が、21世紀の歴史教育の担い手となる世代にバトンタッチしようとしてまとめた“希望と警告”の書である。読者はここに、“科学的な社会認識と主権者意識”の育成をめざす歴史授業の具体像とノウハウを発見するにちがいない。正確な歴史情報収集のためのWEBサイトを収録。

主な内容

1 歴史教育のめざすもの

生徒の歴史意識と歴史教育  地域史の掘り起こしと地域教材  現代史学習の意義と視点

2 授業方法と教材、評価

歴史学習の方法  歴史学習のための教材・教具  評価について考える

3 授業づくりの方法と授業実践例

授業づくりの方法と学習指導案の作成  3時間の授業実践例─「満州事変と国際連盟脱退」

4 授業の内容構成を考える──具体的事例を通して

東南アジアの歴史をどう教えるか  十字軍の授業  フランス革命

須恵器と文字を伝えた人びと  江戸時代の海外情報と近代化構想

5 歴史教育をめぐる諸問題

自国史と世界史  「アジアの中の日本」という視点を  歴史学と歴史教育の関係

6 学校教育制度と歴史教育の変遷

明治憲法体制下の歴史教育  新憲法・教育基本法下の歴史教育  教育行政と教科教育

7 外国の歴史教育

考えさせる歴史教育─イングランドの場合  韓国の歴史教育

8 資料篇

インターネットの利用  歴史情報収集のためのWEB重要サイト

中国人と書物その歴史と文化

もし秦の始皇帝の焚書なかりせば……

中国人と書物 その歴史と文化

張 小鋼著(金城学院大学父母会特別研究助成費出版)

四六判 220頁 ISBN4-901095-59-5 C1022
本体価格 1,800円+税 2005.3.31刊

 先人の教えを書物に学び、その語るところを後世に伝えるエネルギー。散逸した書物を集め、異本とあわせて校訂し、時代にあった注釈を付し、その文章を批評する。また刻本として、世に流布させる。漢代以降、一貫して重用された儒家の教えは、科挙という官吏登用制度とともに中国知識人の精神生活に影響を与え、独特の書物文化をつくりあげた。
科挙に志すものも在野の文人も、人生の喜怒哀楽を書物と過ごした中国知識人と書物をめぐる中国文化論。

主な内容

序章

第一章 読書  第二章 焚書  第三章 集書  第四章 校書  第五章 注釈

第六章 句読  第七章 刻書  第八章 偽書  第九章 蔵書  第十章 余話


終章


あとがき  参考文献  中国歴代王朝表

女の見た戦場

女の見た戦場

坂田喜代著(日中女性友好協会会長・邦楽家)

四六判/上製 354頁 ISBN4-901095-29-3 C0095
本体価格 2,000円+税  2002.9.28刊

日中戦争のさなか、名古屋女子青年団の一員として中国湖北省奥地の最前線まで慰問の旅をした著者が、昭和17年に刊行した異類の戦場訪問記の60年ぶりの復刊。軍国イデオロギーの見えない壁を娘の身軽さで乗り越えその向こうに見たものは……。今日議論の的となっている日本の中国に対する戦争責任の問題も、本書のような“ひとの身丈”から見たものを通してはじめて人びとのものとなるのでは。著者は数十年来中国からの留学生を支援し続け、『留学生の母』と呼ばれてきた。中国の教育支援プログラム「希望工程」にも尽力。今日の視点から戦争の時代を考えてみるための好著です。

飲茶の起源地はどこか

討論会報告書

飲茶の起源地はどこか

愛知大学綜合郷土研究所編

A5判 68頁 カラー口絵 ISBN4-901095-60-9 C0039
本体価格 800円+税  2005.9.10刊

茶を愛する人たちに贈る一日で読める飲茶のはじまりの話!「チャの木とお茶」を追い求めて、モンゴルの草原からスリランカ、西はトルコやモロッコまで出かけるハードなフィールドワーカー五人が「お茶」という飲み物の起源地をめぐり蘊蓄をかたむけて討論。そこから見えてくるのは、今日親しまれているお茶からは想像もつかない多様で豊かな飲茶の姿であり、人々が好ましく生活するために風土・習慣の中から作りあげたものの不思議な魅力である。

主な内容

カラー口絵(擂茶の工程/打油茶の工程/油茶の工程/さまざまな「飲茶」)

討論会の仕掛け人いわく


《第一部 発表》

飲茶用茶葉の原植物としてのツバキ属チャ節の種 横内 茂

飲茶と民族 松下 智

調理法から見た中国の飲茶 南 廣子

「飲み物」としての油茶 早川史子

飲茶の起源地はどこか 金丸瑠美

《第二部 討論》

討論のための話題提供

討論「飲茶の起源地はどこか」


飲茶に関わる文献