御空羅供の晩餐
1960年代から、日本の精神風土に根ざした表現で 人間存在の普遍的な深層に迫る作品を生み出してきた作家の世界。

御空羅供の晩餐

纐纈敏郎&ノロ燐 展

日本的時空に息づくあの密やかでいたわしく禍々しいものたちを 無窮の“今”に蘇らせたふたりの作家の表現活動に聴き入るものは……。 演劇空間と日常空間に侵入してそれぞれに変化(へんげ)を遂げる作品群。

七 ツ 寺 共 同 ス タ ジ オ

ち く さ 正 文 館 書 店

略歴

纐 纈 敏 郎

纐纈敏郎

こうけつ・としろう
名古屋市生まれ
1966滝口修造氏の推挙により夢土画廊で初の個展、以来個展23回
1971紀伊国屋画廊企画個展“墨によるシリーズ”
1972芝居絵七部作(7×2m)
1976名古屋大須・七ツ寺共同スタジオでノロ燐と二人展“御苦羅供の晩餐”
1977‐81朝日美術展招待出品
1979地球堂ギャラリー企画個展“衃胤(はいいん)シリーズ”(翌年、NHK TV文化シリーズ「現代の絵師=纐纈敏郎」放映)
1982百米大地獄絵巻展(名古屋セントラルパーク地下街)
リュブリン国際芸術展(88年、ポーランド)ほか国内外のコンクールで受賞
1988高山市へ移転(飛騨国際工芸学園教授としてノロ燐と共に招聘)
2000巨大絵巻三部作展(全長300m)“光と闇のメビウス”(和光大学)
2001夢嵐・新飛騨百景版画集(岐阜新聞に2年間連載) 翌年春NHK出版から刊行。
2002年5月5日62歳の誕生日を迎え、5月13日歿

ノ ロ 燐

ノロ燐

のろ・りん
名古屋市生まれ
1963読売アンデパンダン展に出品。
1964第1回個展(東京)
1966シェル美術賞展(佳作賞)
1972‐78劇団舞台美術制作(東京)
1974‐78朝日美術展招待出品
1986-87JAPANエンバ美術賞展
1989宮城県立美術館企画展、蚊帳絵と暗黒舞踏とのコラボレーション(京都)
1990‐91百米巨大絵巻2巻(指導・制作)──国内、ドイツ展
2005‐07英国、米国、豪州、オランダなどのコンペ入賞
2007
2008
JAALA展出品
2009「墨絵展」
2010「針生一郎が選んだ愛知60年代の現代美術展」(堀美術館)
JAALA展出品。「墨絵展」
20113.11以後、宮城県女川町の小学生たちと絵を通した交流を続けている
個展:村松画廊、地球堂ギャラリー、名古屋丸栄スカイル、高山市など

会場

七 ツ 寺 共 同 ス タ ジ オ

七ツ寺共同スタジオ

あいちトリエンナーレ2013並行企画事業
会場 七ツ寺共同スタジオ
住所 〒460-0011 名古屋市中区大須2-27-20 →Map
電話 052-221-1318(七ツ寺共同SD 二村)
HP http://nanatsudera.org
開期 2013年9月12日(木)〜17日(火)
14時〜19時(最終日は18時まで)
展示作品 ノロ 燐 ◎胎芽供養堂 1973年 古布・綿・粘土・油絵具・墨他
「生まれながらも命を全うできなかった魂の供養祭壇」
◎麻の蚊帳絵 1975年 蚊帳、アクリル絵具・墨
「東北の伝説をモチーフに舞台美術として制作」
纐纈敏郎 ◎衃胤(はいいん)シリーズ 1978年 墨・油彩、キャンバス (名古屋初展示)
◎ポータラカ・シリーズ 1980年 観音扉型、油彩

ち く さ 正 文 館 書 店

ちくさ正文館書店本店

会場 ちくさ正文館書店本店 2F 特設会場
住所 〒464-0075 名古屋市千種区内山3-28-1 →Map
電話 052-741-1137(ちくさ正文館 古田)
HP http://www9.ocn.ne.jp/~chikusas
開期 2013年9月13日(金)〜23日(月)
10時〜20時(書店は平常通り営業)
展示作品 纐纈敏郎 ◎墨によるシリーズ 1971年 墨、ケント紙(名古屋初展示)
◎衃胤(はいいん)シリーズ 1978年 墨・油彩、キャンバス (名古屋初展示)
ノロ 燐 ◎仏壇─六根糞掃衣壇(ろっこんふんぞうえだん) 1974年 140×163×54cm
観音扉立体作品、古布・綿・粘土・油絵具・猿の頭骸骨・鎌・数珠他(特別出展 堀美術館蔵)
「仏壇本来のメンタルな働きかけとして、人間の生の四苦八苦を供養する祭壇制作」